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はっきりいいましょう。
傑作です。 原作は読んでいませんが、おそらくは熱意にあふれた映像表現で、 原作を上回るメッセージの発信に成功した数少ない例のひとつなのでは? いいたいことがいくつかありますが、順に。 まずは主演の中谷美紀。 去年の『電車男』といい、今作といい、 自らの役どころを広げるチャレンジ精神に敬意を表します。 というより、自分自身が「演じることを楽しんでいる」のが伝わる アブラののりきった成熟のオーラを感じます。 ほかに松子役を演じきれる実力と 話題性を持った女優もみあたりませんし、 キャスティングの段階で「勝ちが見えた」作品だったかもしれません。 作品のクオリティを高めているのは 「シーンチェンジの多彩さ」です。 ストーリー展開の流れを組んでいく中で ともすれば冗長になりがちな人生をなぞるパートの羅列が、 「インパクト」という強力な接着剤で重ねあわされた後、 「歌」という紙やすりで、 境目がわからないように丁寧に仕上げが施されています。 こういうところに力を注ぐのは、本当に大変なことでしょう。 きちんと絵コンテを書いて、サイズあわせをして、 スタッフに説明をして・・・・・・ ものすごい労力を必要とする作業の末に 積み上げられたワンカットワンカットが輝いています。 似た構成のものとしては 『ダンサー・イン・ザ・ダーク』がありますが、 もしかしたら参考にしたのかしらん? そして、さらに手間がかかっているのは ラスト近くの空撮シーン。 おそらくはモーターパラグライダーを使っているんだと思いますが あれだけの絵を積むためには、かなりの時間飛ばなければなりません。 一部もしかしたら、 ステディカムや20メーターくらいのクレーンの映像も 混じっているかもしれませんが、 あの空撮をとるだけでも何日かかるか、考えたくありません(爆) エンディング近くには 『マグノリア』を思わせるような出演者全員のメドレーソングが ありましたが、これもその場の思いつきでは撮れません。 撮影に入る前からきっちりスケジューリングして、 カットを割らなければ成立しない構成ものです。 あ、あと、ライティングや白トバシ気味の撮影も 最後までコンセプトに忠実に仕上げられていました。 映像的にはとにかく「情報量が多い」。 見ている側が常になにかの動きを追いってしまうような、 緊張感をずっと与える工夫に満ちたシーン設定でした。 いろいろいいましたが結局、何がいいたいかというと 「作業手順的にありえないほどのこだわりが満載」ってこと。 そしてそれは 「単なる思いつきでは実現できない苦悩の結果」だということ。 情熱と努力がその頂点で融合し、すばらしい作品がしあがったことに 「おめでとう!」といいたいです。 人が一生のうちに使うことのできる情熱の量は、決まっている ・・・・・・と僕は思っています。 そんなわけで、こんなにたくさんの情熱を注ぎ込んでしまって大丈夫かな? と心配しているくらいです。 おそらくは嫉妬、なのでしょうが。 ・・・・・・残量の底が見え始めてきたものの、ね。 あ、そうそう。 主人公・松子は幸せだったかどうか。 そいつぁ、自分の目で見て判断してください。 できることなら、映画館でね。 ★★★★★ PR ![]()
自己レスですが
今、『嫌われ松子』の
オフィシャルHPみてきました。 ・・・・・・なるほど、そういうことだったのね、 とうなづかされたことが数点。 中島監督はCFディレクターだったんだ。 どうりでカット割りが緻密&忍耐強いのね(笑)
見ようと思っているうちに
ブログ開設(という言い方で良いのかな)おめでとうございます。
とりあえず足跡ぺたり(笑) 見ようと思っているうちに、こちらで上映が終ってしまっていたこの映画…。 中谷美紀さんが好きなので、レンタル開始になったら是非とも見ようと思っています。
『下妻物語』も
監督が『下妻物語』の人なので、
先にそっちを見てなんとなく空気感をつかんでおくと 特徴がとらえやすいかも。 『嫌われ~』はレンタルビデオがでても、 1ヶ月くらいはなかなか借りられなさげな予感!? ![]() |
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