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僕は落語が好きなんですが、こどものころの偏見で「立川一門」はちょっと食わず嫌いでした。
イメージ的には『邪道』と思い込んでいて、僕が好きだった小さん師匠を裏切った男・・・・・と決め付けていたので、聞いてみようという気にはならなかったわけです。

ところが今回、立川談志師匠の弟子、談春さんの『赤めだか』を読んで目からうろこが落ちる思いをしました。
この作品は談志師匠と自分とのなれそめから一門の現状に至るまでを振り返るエッセイなのですが、そこに出てくる談志師匠の人間像が、想像していたものと大きくかけ離れているのです。

子供の頃はわからなかった人間模様の機微というものを感じられる年になったんでしょうかね。

古典の伝統を守ろうという思いは落語協会や落語芸術協会よりも、むしろ破天荒に見えた談志師匠のほうが強かったのかもしれません。
その上で、自分の人生に芸を重ね合わせてきた生き様を、弟子との接し方から窺い知ることができて面白かったです。

とはいえ、談春師匠が懸念しているとおり、談志師匠亡き後は立川一門はどうなるのかという問題も立ちはだかっているわけで、「異端」が「一派」を継承しえるのかは気になるところです。

映画『落語娘』を見た後だけにさまざまな感慨をもって、読了することができました。
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先日、竹内結子・阿部寛主演で『チーム・バチスタの栄光』が映画化されましたね。

映画化に先立って、去年の冬に原作を読んでいたのですが、たしかにこれまで読んだことの無いジャンルのミステリーで新鮮でした。

文体やキャラクター設定にかなりのクセはあるものの、あとをひくというか、インパクトが強いというか。
「かるく酔う」といってもいいかもしれませんね。

映画版は見ていません。
だって、田口公平役が女の竹内結子、白鳥が阿部寛になった段階で面白いわけがないじゃないですか。
・・・・・・という決め付けですが、あながち間違いでもなかったようで。


実はこないだ『チーム・バチスタ』の続編にあたる『ナイチンゲールの沈黙』と『ジェネラル・ルージュの凱旋』を読んだのですが、この2冊を読むと、特に白鳥=阿部寛というのがつらいことがよくわかります。

阿部寛は『ナイチンゲール』の加納か、『ジェネラル・ルージュ』の速水に充てたほうが数段よさげです。
竹内結子の演技力では続編で田口が果たす役割を演じきれるわけもなく、『チーム・バチスタ』映画版のキャスティングの先読みのなさが露呈しているのです。

その場しのぎのなんとなくキャスティング(もしくは事務所偏重の流されキャスティング)をしている限り、邦画に未来はありません。
そういうしがらみを打破する新しいムーブメントに期待しています。

本屋が知り合いにいると、いいことがあるなあと感じました。
正確に言うと「知り合い」ではなく、「義理の父」なんですが。

北海道内で執筆活動を続けている佐々木譲さんという作家の作品に興味がある、と、本屋を営む妻の実家にいったときに義父に話したところ、即座に数冊の書名が出てきました。

その中で『ストックホルムの密使』の名前だけは聞き覚えがあったので、ぜひ読みたいと話したところ
「ではまずこれも読みなさい」と同じ佐々木氏の書いた『ベルリン飛行指令』と『エトロフ発緊急伝』という
2冊+『ストックホルムの密使』上下巻をあわせて貸してくれました。


すぐにでも『ストックホルム』にとりかかりたい気持ちを抑えて『ベルリン』から読み始めると・・・・・・これがべらぼうに面白い。
吸い込まれるように『エトロフ』に突き進むと、両者には共通する登場人物があり、時代背景も数年後。

この2冊を読んだ上でようやく『ストックホルム』をいましがた読み終えたわけですが、これが大正解。

最後の最後で、前段の2冊をしのばせるウィットにとんだ後日談が挿入されていて、壮大な三部作のカーテンコールを拍手で迎えることができました。

『ベルリン』と『エトロフ』を先に読んでいなければ、この愉悦は半減していたことでしょう。
書店の平積みから面白そうな本をあさるのも楽しいですが、よき水先案内人に導かれる読書もまた楽しからずや、ですね。

上記の三作は第2次世界大戦時の秘められたエピソードを紐解く形で進む秀作ミステリーです。
三作それぞれ主人公は違いますが、人々が戦争という川の流れに否応なしに流されていく中で、必死に抗い、
自らの価値観を貫き通す過程が克明に描かれています。

「いまさら第二次世界大戦なんて・・・・・・」と思うかもしれませんが、三作を貫くテーマは「祖国とはなにか」という不朽の大命題です。

甘ったるいお子様カレーに飽きたら、スパイシーな本格カレーをどうぞ!
ってな比喩で、果たして伝わるかしらん!?
『スカイ・クロラ』シリーズの最終巻がようやく文庫で出たのできょう、購入しました。 最初は『スカイ・クロラ』を新書で買ったのですが、知人に差し上げてしまい、それ以降は文庫で買いなおしていました。 夏の映画公開前に読み終えられそうでなによりです。 森博嗣作品は『イナイ×イナイ』のシリーズにまだ手をつけてませんが、うーん、どうしようかな・・・・・・。


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